2012年01月15日

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韓国映画 『私の頭の中の消しゴム』

この作品は、工事現場で働くチョルスと社長令嬢のスジン、異なる環境に育つ2人の純愛物語。製作者全員が惚れ込んで作り上げた作品ともいわれている。

おっちょこちょいで物忘れの激しいスジンだが、チョルスはそんなところも愛おしく感じている。お互いに惹かれあい結婚するが、幸せに包まれる最中悲劇が訪れる。それは、スジンの物忘れが日に日にひどくなっていることから始まった。病院で「若年性アルツハイマー」と診断されてしまうのだ。
アルツハイマーとはどんどん記憶が崩壊していく病気で、スジンも家族や場所、ついには夫・チョルスや自分の名前さえも忘れてしまう。思い出せないこともつらいだろうし、忘れられることもすごくつらいと思う。それでも二人は別れることなく、辛抱強く支えあっていたシーンが胸に残っている。

誰もみなそうだと思うが、愛している人から自分のことを忘れられることほどつらいことはないだろう。逃げ出したくなることも多いはずなのに、それでもチョルスはスジンの両親からも説得されようとも離れることをしなかった。

見ている時に何度も何度も言葉では言い表せないほど、悲しくてつらい場面があり、ぐしゃぐしゃに泣きながら見ていた。まさに「涙なくして見ることができない作品」だった。
一度ならず何度でも見返したくなる作品で、何度見ても泣いてしまう。見ていない人には一番に見てもらいたいと強く願う。スジンの手紙で涙腺崩壊しない人はいないのではないかとさえ思っている。
チョルスのスジンへの純粋な愛情、スジンのチョルスへの純粋な思い、二人の絆の強さを第三者の立ち位置で見て、それほどまでにお互いに愛することが出来るのはとても心に響いた。アルツハイマーにかかっていなければ・・・とさえ思ってしまい、常に夢中になって映画の世界に引きずり込まれ、なかなか出てくることが出来なくなる。

『私の頭の中には消しゴムがあるの』というセリフは有名で、それでもこのセリフを聞くたびに涙がぼろぼろと止まらなくなるのだ。



Posted by 芸短ネット演習 at 21:45│Comments(0)
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